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米米騒動Ⅱ [育児]

 



私の中で、今年のコンサートは、去年より気持ちに余裕があった。
なぜかといえば、娘が4歳から5歳になったことで、
去年より確実に楽に,自分が楽しめるのではないかという
確信のようなものがあったからである。

なぜならば...

*去年は夜のオムツが取れていなかった。
  (帰りの電車で寝てしまったr時におもらしの危険があった。)
*体力がついたので、抱っこしなくても大丈夫なはず。
*背がのびたので、ステージが見やすくなったはず。

「ほら、見て見て!!こ~んなに楽になったはずだわ!!!」

といった調子で、心配なんてひとかけらも無かった
と言っても過言ではなかった。(甘かった!)

ところが今回のコンサートでは予想もつかないような騒動が起こった。

ライブが始まった。
1曲目の曲が始まり、大歓声とともにメンバーがあらわれた。
きゃ~!!待ってたよ~!!
と盛り上がっているとき、ふと、いやな予感がして隣の娘をみた。

すると・・・
眉をこまったちゃん眉にゆがめ、耳を両手でふさぎ、苦しそうな表情の娘がいた。
「えっ!嘘でしょ!」
と思うが早いか、娘が大声で耳元で言った。
「おとがうるさくて、おみみがいたいの!!」

「・・・・・・」
私は言葉が出なかった。確かに大音量だ。でも、これがライブだ。
コンサートとはこういうものだ。
しかし、まだコンサート2回目の彼女にはそんなこと通用しない。
なぜ??去年は大丈夫だったのに!

考えられる理由は3つ。

*一つは去年はまだ耳が未熟で大音量をキャッチしきれてなかった。
  今年は成長したので、大音量をリアルに感じられるようになった。
*二つ目は、去年は1階席だったけど、今年はアリーナ席だったので、ステージから
  スピーカーが近くなって、単純に音が去年より大きい。
*三つ目は、本当に体調が悪くなってしまった。

どれにしても、今この場で一番なってもらいたくない事態である。

いくらなだめても、彼女は頑として耳から手を離さない!
おまけに嘔吐しそうに口を開け始めた。
「のどがいたいし、はきそうだよ~」という。

母親としては「気分がわるいの?トイレにいってみる?何か飲み物買おうか。」
と声をかけるしかない。こくんとうなずく娘。
隣の観客に「すみません!ちょっと失礼します」
と謝りながら、チケットを手にトイレへ向かう。

会場を離れた娘は、元気を取り戻している。
トイレは静かだからか、楽しそうに冗談を言ったりしている。
ジューススタンドで、コーラを買った。
普段なら、コーラを飲めばご機嫌である。
「さあ、戻ろう!コンサート終わっちゃうよ!」
と、言うと、「うん、わかった。」と頷き席へもどる。

ドアを開けると会場の大音量がドアの隙間からこぼれてくる。
「確かにこれは子供にはつらいのかも・・・・」
と、考えたが、もう一度頑張ってもらってみようと思い直し、中へはいった。

会場は総立ちで皆踊りまくっている。
あんまりノリノリなので、演奏中の曲が終わるタイミングを見計らって
すばやく私達の隣の観客に、「すみません、前を、失礼します」と声をかけながら
場所にもどる。

席に戻ると今度は座席に寝転んで、
「やっぱり、きもちわるいの・・だっこして!」
というので、だっこして座席に腰掛ける。

そうかと思うと、知っている曲が演奏されると、今度は急に立ち上がり
コンサート会場で売られていた応援用の金色のポンポンを両手に持って
手を振りまわしながら踊り始めた。まるで、ジキルとハイドである。
しかし、少なくとも楽しそうだったので、
やっと、会場の雰囲気に慣れたのかなと、ホッとしたのもつかの間だった。

今度は、後ろの席の女性が私に、
「ポンポンがあたるんですけど、もう少し前の方で踊ってくれませんか」
と注意してきた。私は、娘が派手な動きをしていたけれど、
元気になってくれて良かった位にしか思ってなかったから、
この一言が、ドカ~ンと頭に落ちてきた。

とっさに「ごめんなさい!」と謝り、
娘に「あんまり思いっきり振り回して後ろの人に
迷惑をかけちゃだめだよ!あやまりなさい!」と言った。
娘はなんで怒られているのか良く解らないまま、謝り、
また、元気がなくなってしまった。

私はもう、「コンサートを楽しむのはあきらめよう!」と、決心して、
思い切って娘を連れてロビーへ出た。
新鮮な空気を吸って気分転換をさせようと考えたからである。
ところがロビーには予想に反してベンチが見当らなかった。(;o;)

丁度、娘と同い年くらいの女の子を連れたお父さんがロビーにいて、
私達は言葉こそかけなかったけど、
「お互いつらいですね・・とほほ・・・」光線を飛ばしあった。

そして新鮮な空気を吸いに喫煙所に行った。
喫煙所に新鮮な空気はありえないと思いながらも、
そこしかオープンになっている場所は無かったので、
そのスペースで娘に話し掛けた。

「コンサート、音がうるさくてつらかったね。ごめんね。
でも、お母さんも一年に一回だけのコンサート、楽しみにして来たんだよ。
今しばらくここで、好きな事して遊んであげるから、
10分たったら、又中で音楽聴くの付き合ってくれるかな?」

すると、「うん!わかったよ!」と答えてくれた。
ひととおり、喫煙所で走ったり柱に捕まって回ったりして遊んで、
20分後、私達は再び会場に戻った。
娘も今度は後ろの人にぶつからないように、ちらちら後ろを見ながら、
ポンポンを手に踊っていた。
私はそれでも又迷惑を掛けないかとハラハラドキドキして、
正直とてもコンサートを楽しむところまで行かなかった。

でも、今回のコンサートでの出来事で、
今まで自分の都合から、見てみぬふりをしてきた、
{娘はまだコンサートを楽しむことが出来る年齢ではない}
ことを改めて学ぶことが出来た。
親の都合だけではみんなのストレスになってしまう。

娘はまだまだ、私にべったりなところがあるので、
なるべく私と一緒のほうが、家族の賛成も得られやすい。
それで、ついついどこへでも連れて行ってしまう事が多いのが現状。
でも、これからは良く考えて、周りの人や、娘にいやな思いをさせないように
気をつけないといけないなと、思い知らされた。

次回のコンサートは母だけで出かけられる様、
娘を少しトレーニングしないといけないなと考えている。
そしてそれは、お互いの幸せのためにも
とっても大事なことだと思うのである。

もう少し大きくなったら又一緒にコンサート行こうね!
母はその日がくるのを楽しみにしているよ~!!

END

 

 



 


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